-
花の大学生
現役住職三十一歳、大学生になって早四カ月、六分の一が終わりました。 入学を決めた時には、大勢の方から応援の言葉をいただいた半面、遊び目的とも揶揄されましたが、賛否共に原動力となっています。最近では、「大学生活はどう?」と聞かれる事もしばし... -
龍を見たことはありますか?
和五年卯年、皆さんにとってどのような年だったでしょうか。躍動の年にしたいと一年前に書いた私は、今年から運動を心掛けるようになりました。ウサギのようにぴょんぴょん跳ねてスクワットする事もあります。 今年は酸いも甘いも味わったような一年でした... -
音林浴
月三十日(日)、ピアニスト・加藤優実さんと四名の生徒さんをお招きし、雲澤寺四八五年の歴史で初となる、クラシックコンサートを行いました。 静寂に包まれ心地良い風が吹く雲澤寺に音を添えたい。三十四代目の住職を継承した時、ひそかに抱いていた思い... -
同事
新年あけましておめでとうございます。 国内外に問わず、さまざまなニュースや事件が起こった令和四年。 激動の一年も光陰矢の如し。あっという間に幕を閉じました。 大晦日の夜は除夜の鐘が三年ぶりに響き渡り、久しぶりに雲澤寺らしい新年を迎えることが... -
昔ある所に、地獄と浄土の見学に出掛けた男がいました。
四月十二日から約一か月間、日蓮宗信行道場の指導部の任を請け、お寺を留守にしていました。 信行道場とは、日蓮宗の正式な僧侶、いわゆるお上人になるための修行です。道場生には長年一般の企業へ勤め、一念発起して僧侶を志す方もいます。年齢層は下は二... -
門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
早いもので、第一号の発行から一年が経ちました。昨年は例年以上にあっという間な一年間だったように感じます。令和三年は、皆さんにとってどんな年だったでしょうか。 「辛丑」年は、牛のあゆみのようになかなか前に進まず辛抱の年、というようなことを一... -
お盆は特別で幸せな日
第二次世界大戦の終戦から、今年で七十六年が経ちました。戦時中の悲惨さや戦後の復興の苦労は、想像を絶するものがあったでしょう。体験のない私が、軽々しく口に出す事ではないのかも知れません。 しかし、この時期になると戦後の日本を救った、一つのエ... -
慶雲興(けいうんおこる)
新年明けてもコロナウイルスは明けることを知らず、めでたいとは素直に喜べない令和三年の幕開けだったかも知れません。このようなご時世だからこそ、仏神への祈りを大切にしていきたいものでございます。 初詣に行くにもやはり人混みが気になる状況下、毎...
1